皆さんこんにちは。
『損切ができなければ退場まで時間の問題だ』『損切できないことは勝利とは程遠い』
など、損切が正義みたいに投資の世界では語られています。
損切できない人＝悪
果たして本当にそうなのか？
損切をしない派が資産を増やしてきたので解説していきます。
損切ができない理由
損切とは、自分が抱えているポジションに対してこれ以上の回復が見込めない時に売却、または買い戻しをして損失を確定させることです。
わかっていても損切できないと悩む人が多いのはなぜなのか？？
これは、人間心理のプロスペクト理論が作用しているからです。
プロスペクト理論
プロスペクト（prospect）とは、英語で「期待」や「予想」という意味。予想される利害額や確率などの条件によって、人間がどのように意思決定を行なうのかをモデル化したものです。
私たちの意思決定は、必ずも合理的ではなく、感情や感覚によるゆがみを伴っています。
例でよく出されるのが宝くじ。
小さな確立ほど大きく見積もり、大きな確立ほど小さく見積もってしまったりします。
では質問です。
答えはどちらになりましたか？
よほどのギャンブラーでない限り、A.の100％の確率で4万円を手に入れたと思います。
ではもう一つ質問します。
あなたはどちらを選びましたか？
多くの人が20％に期待を込めてBを選んだと思います。
ここで不思議なのが、Q1のAもBも、Q2のAもBもどちらも期待値が同じことなんです。
期待値=報酬×確率
で求められます。
A.4万×1=4万
B.5万×0.8+0×0.2=4万
期待値で言えばどちらのくじも4万！
確率論でいえばどちらのくじを引いても一緒なのです。
なのに何で答えは変わってくるのだろうか？
期待値はどちらも同じなのに。
答えが変わる理由
私たちは『得をした時よりも損をしたときのがっかり感の方が強く感じるのです。』
損をすること=苦痛なのです。
5万円もらったときよりも5万円失った時の方が心にダメージを負うのです。
※経済学者の筒井義郎氏らによる著書『行動経済学入門』（東洋経済新報社、2017年）によると、損失がもたらす影響は、利得のおよそ2.25倍になるそうです。
FXにもこの人間心理が出ていて含み益は微益で確定してしまうのに含み損はどんどん伸ばしてしまうのです。
受け入れたくないのです。
この質問に私は違ったと答える人も実際に自分の大切なお金が減ったり増えたりするのを目の当たりにするとこのような結果になる人がほとんどだと思います。
これが悪い！ということではありません。
人間心理でしょうがない事なのですが対策をどうしていけばいいのか？
改善するには何をするべきか？
FXではこのプロスペクト理論がチャートとして現れます。
何故なら、FXはゼロサムゲームだからです。皆の人間心理が目に見える形となってチャートに現れます。
具体的に何をするかというと、損切りをしなくてもいいようなLot数でやることです。
Lot数には資金量にあった適正Lotがあります。それも難しくついついオーバーLotでしてしまう方は一旦最小Lotだけでのエントリーにしてください。(リハビリです。)
それも難しい方はデモトレードで一度適正Lotのみでエントリーし、自分の手法の勝率と合わせて利益が何％でるのか検証してください。
そして、シナリオ通りにならなかったら損切を、利益が出たらちゃんと目標値まで伸ばす訓練をしましょう。
https://fx-rihi02.com/2021/06/05/lot%e8%a8%88%e7%ae%97%e3%81%ae%e3%82%84%e3%82%8a%e6%96%b9%e3%81%a8%e5%bf%85%e8%a6%81%e6%80%a7/
気持ちを切り替えたからと言ってすぐに実行するのは難しいかもしれません。
ですが一緒に頑張っていきましょう！わからない事があればコメントもしくわ、メッセージで質問してくださいね☺
やれないのと、できるけどやらないには天と地ほどの差があります。
損切をしない？
え？？損切をする訓練をしたのに！？
そうなんです。正確に言うと損切までの幅をとても広く取ります。
僕がよくやる戦略は、底や天井に来ている通貨を売ったり買ったりしてそのまま放置します。
最低でも300Pipsくらい踏まれても平気なLot数でやるので損切は入れません。
ドル円は106~108円が平均と言われているのでいずれ戻ってきます。
その代わりポンドなどの殺人通貨だと平気で1000Pips動くので触りません。
ドル円に限りますが塩漬け用Lotを仕込むことは良くあります。
今でも104.600でロング仕込んでそのまま放置しています。
ですが100円割れたら損切りします。
ここで重要なのがここで損切をできるかどうか！
ほぼ損切をすることはないですがもしもの時、しなくてはいけません。
なので先程述べたように訓練して、やらないけどいざという時出来るようにしておかなくてはいけないのです。
退場しないためには損切はやはり必要です。余力があれば入金したりしてナンピンで逃げる技も可能です。
まとめ
損切できな人はしなくてもいいLotでやれば大丈夫です。
ただ資金効率が悪くなるのでLotは低い方がいいです。
その時の許容範囲は少なくとも300Pipsは見てくださいね！(ドル円)
どうしようもなくなってしまったときは辛いと思いますが損切しましょうね！
負けた分を取り返そう！とそこでリスクを取りに行っては絶対ダメです。
これこそプロスペクト理論にドはまりしているのでその時はもう一度このブログを読みに来てください。
この記事が少しでも成功までのヒントになれば嬉しく思います。